four seasons〜僕らの日々〜

道には夜店がたくさん並び、多くの人であふれている。

「うわぁ!何を食べるかすっごく悩むね〜」

「うーん…。やっぱりから揚げかなぁ」

椿が隣で呟く。蓮は何も言えずに黙って隣を歩いた。

去年と同じ場所のはずなのに、蓮の目には全く違う景色に見えていた。

隣にいる椿を見て、何度も蓮は思う。やっぱり一緒にいたいのは美桜だと。

「ねえ、蓮は何食べたい?」

「うーん……。暑いし冷たいものが食べたいかな」

「じゃあかき氷買いに行こう!」

椿が笑う。蓮は切なく笑う。そして、心の中で何度も謝る。嘘をついてごめんね。騙してしまってごめんね。

謝っているうちに、また心にできた傷が広がった気がした。