...いや、真山は俺なんかよりも幾分か
利口でこだわりの強い奴だから
きっと、死へのこだわりもあるのだろう。

真山「本当は、あの時、俺はお前に
殺されたかったんじゃ。高杉。」

高杉「え?」

真山「昴にお前の話を聞くより前に
お前の事は知っとった。
お前と昴が連むようになって
好都合だと思ったんじゃ。」

高杉「好都合?」

真山「遠い存在なら見過ごす事の出来る
相手でも近い存在になったら
憎しみが 増す事を俺は知っとった。
昴と関わるようになって
昴のダチが俺やと知ればお前の
憎しみが増すと確信しとった。
だから、俺は昴がお前達と
関わる事を勧めたんじゃ。」

昴「じゃけぇ、お前は俺に
そんな事一言も言わんかったじゃろ?」