真山「のぉ、昴。」

昴「何じゃ?」

真山「何で、われはこんな
無謀な賭けに出たんじゃ?
今じゃなくてもよかろうが。
試合に勝ってからでも
遅くはなかったじゃろ?」

昴「意味ないけん。
どうせ、あいつらは
試合前に仕掛けてきよる。
手遅れになる前に仲間を
助けるのは当然じゃろ。」

僕は知らないけど、きっと
真山くんと芹沢くんは
こうして2人で2人だけの
歴史を積み上げてきたんだ。

だから、真山くんには分かるんだ。

真山「お前がおらんようになったらいけん。
あいつらを全国へ連れて行くって
言ったんはお前じゃろ。
約束は守らないけんじゃろ。
ここはもうええけぇ、お前は
はよう試合へ行け。」

昴「それはお前も同じじゃ。
もう忘れたんか?
陶太が言うてたじゃろ?
俺らは一人でも欠けたらいけんのじゃ。」