陶太「芹沢くん、真山くん。
いつまでも穴ぐらの中から
外の景色を見てるんじゃ
自分の成長には気付けないよ。」

昴「はぁ?」

陶太「皆、成長してるよ。
初めはね僕も君たちみたいな
不良と付き合うのはごめんだって
そう思ってた。‥でも、皆は
自分で思ってる以上にちゃんと
成長してるんだよ!
過去の殻を破ったっていいんだよ!
いつまで足踏みするつもり?」

昴「てめぇみたいな奴には
俺たちの想いなんて分かんねぇよ。
俺たちはな、今ここで
戦わなきゃならねぇんだよ。
こんな事でよ、俺たちの過去は
清算されねぇんだよ!」

陶太「どうして芹沢くんは
いつもそうなの?
僕たちばかり除け者にして
自分1人で勝手に決めて
僕たちだって‥‥君の事· · ·」

昴「てめぇはこの部の頭だろ!
桃員高校男子バスケット部の
頭はお前だろうが!」

陶太「え?」

昴「いいか?陶太、よく聞け。
頭っつーのはな、何が何でも
仲間の事は守らなきゃなんねぇんだよ。
仲間を守るために時には
切り捨てなきゃなんねぇもんだって
あんだよ。それが今だ。
お前たちは行け!俺たちの分まで
戦ってくれよ!陶太と高杉と藤野と
庄司と不動で俺たちの想いを
受け継いでくれよ!」

陶太は何も言わないまま
ただ呆然と突っ立っていた。

河東「友情ごっこは済んだか?
さっさと腹決めろや!芹沢!
俺とケリつけようぜ!」

そんな陶太を背に俺は河東と対峙する。
ようやくこの時がやって来た。
全ての事を諦める· · ·その時が· · ·。