昴「そんなものは夢物語だ。
俺たちの事を恨んでる人間が
この世の中に数百人いたとしても
俺たちを慕ってる人間なんて片手程度だ。
それほど俺たちは許されない事を
してきた人間なんだよ。」

陶太「それは芹沢くんのものさしでしょ。
例え、芹沢くんの事を恨んでる人間が
数百人いたとしても芹沢くんを
信じたいと思った数人がいたとしたら
それはチャラって事にはならないのかな?」

昴「そんな人間いるはずねぇよ。
俺はそんな風に思ってもらえる
生き方なんてしてねぇんだからよ。」

陶太「僕は芹沢くんに助けられたよ。
不良は皆一緒。そう思ってたけど
芹沢くんと出会って日向くん達と
同じ時を過ごすようになって
僕は何度も助けられた。
芹沢くん達に出会って僕のマイナスな
人生はプラスに変わったよ。
諦めていた夢も今は本当に
叶うかもしれないと
そう思えるようになったんだよ!」

昴「もう俺の事は放っておけよ。
お前たちが何と言おうが
俺はもうバスケ部には戻らねぇ。
俺はこの学校の生徒じゃねぇ。」

やっぱり芹沢くんはいつも
自分勝手でいつも自分の事を
自分自身で諦めてしまう。
そうゆう人だった。

それ以上、僕たちは何も言えなくて
芹沢くんの背中をただ
見送ることしか出来なかった。