庄司「そんな言い方あんまりっすよ。
昴にぃの母ちゃんは‥必死の思いで
昴にぃを守ってくれたって言うのに。」

でも、正直な事を言うと辛かった。
昴とは昔から苦楽を共にした仲だから。

昴「泣く泣く手放しただ?
ふざけんな!そのせいで俺が
どんな想いで生きてきたと思ってんだ!」

真山「仕方ねぇだろ!
その男が変わっちまったのは
お前が腹ん中にいた頃からなんだからよ!」

昴と気持ちは嫌と言うほど分かるから。
俺の口から伝える事は心苦しかった。

珀斗「俺もさ、何回か言われた事あるから
その男の気持ち、少し分かるよ。
突然、子供が出来たなんて言われたって
責任の取り方なんて分からない。
その覚悟が出来てないから戸惑うんだ。
昴の父親がどんな男だったかは分からない。
でも、いきなり父親になれなんて
言われたってどうしていいのか
分からないんだよ。」