昴「だったら、別にいいじゃねぇか。
俺はお前のその気持ちはよく分からねぇ。
俺は今までそんな風に
思った事なんてないんだからよ。
皆そうだ。珀斗だってお前の事を
そうゆう風には思えなかった。
ただ、それだけじゃねぇか。」

陶太「僕にだって分かるよ。
この気持ちがおかしい事くらい分かる。
日向くんに迷惑かけてる事も
ちゃんと分かってるよ。
僕も自分の気持ちに驚いてる。」

笑わずに僕に言葉を向けてくれた。
芹沢くんの胸に突き刺さる言葉を。

昴「少数派はいつも理解されねぇ。
その気持ちは俺にも分かる。
俺もずっとそうだったからな。」

陶太「少数派?」

昴「俺らはずっと少数派だった。
今の世間で不良なんて流行らねぇ。
数年前は普通だったその存在が
今では毛嫌いされる世の中だ。
珀斗も、ちゃんとその事は受け入れてる。」