昴「てめぇに指図される覚えはねぇ。」

真山「指図じゃなくて事実だろ?
冴子さんと喧嘩する時は
ほぼ100%お前が悪いからな。」

昴「てめぇに何が分かるんだよ。」

真山「お前はさ、幸せなんだって。
東京に越してから里親が見つかるなんて
滅多にない確率なんだから
冴子さんに感謝するべきだろ?」

昴は曖昧な笑みを浮かべた。
その時は気づかなかった。
昴が悩みを抱えてるなんて。

昴「ほら、こんな所で油売ってねぇで
さっさと家に帰れ。
怪我が治って速攻風邪なんて
引かれちゃ堪らねぇからな。」