次に続ける言葉を考えていなかった
僕の背後から声が聞こえた。

陶太「芹沢くんたちが明日
喧嘩しない保証はどこにもないよ。
だけど、僕たちは芹沢くんたちが
もう二度と無駄な喧嘩はしないって
そう信じてるから。」

不動「あなたが信じたからって
あの不良たちが変われる訳ないですよ。」

藤野「芹沢くんたちは変わったよ。
バスケ部に入部してから
何度かそうゆう場面はあった。
でも、一度も相手を殴ってないんだ。」

陶太「土下座して仲間を守ったり
バイトして仲間を救ったり
1人も欠けちゃダメだから。
皆で一緒に全国大会に行きたいから
だから、必死に耐えてるんだよ。」

俺たちの言葉も虚しく不動は
笑っていた。