部室に入ってきた昴は
鍵のかからない扉を閉めながら
俺の事を笑っていた。

珀斗「お前だって腹立つだろ。
俺らのいねぇ所でこんな事されて
俺らに文句があるのなら直接
来りゃいいじゃねぇか。」

昴「俺らは恨まれてんだよ。
敵は何十人、何百人いるか分からねぇ。
中には汚ねぇ野郎だっているだろうし
直接、俺らに喧嘩を売れねぇ野郎の
憂さ晴らしだって可能性もある。
ここでお前がキレたらそいつらの
思うツボだぞ?結局バスケ部は
ヤンキー集団でしたーって
レッテル貼られて即おしまい。
ダセェだろ、そんなの。」

いつも暑苦しい昴が
今回はやけに冷静だった。