庄司「それより、真山さんは
こんな時間まで練習ですか?」

真山「ああ。」

庄司「真山さん、バスケうめぇし
練習なんて必死にしなくても
余裕じゃないっすか。」

真山「俺は一度、バスケから
離れた人間だ。今のままじゃ全然ダメだ。
今の俺じゃ昴の期待には応えられない。」

庄司「さすが、真山さん!
やっぱり昴にぃのダチっすね!
俺も負けてらんないな!」

ヘラヘラと笑う庄司は
いつもと同じに見えたけど
笑った後のその表情が
苦しそうで庄司は今、何かに
悩んでるんじゃないかと思った。

庄司「練習の邪魔してすみません。
俺、帰ります。」

真山「ああ。」

気になった俺は庄司の妹と
同じ病院に入院している
寿人に電話をかける。
俺は、その日、庄司の
抱えているものを知った。