でも、河東の事も寿人の事も
見つる事は出来なかった。

そもそも、俺はこの辺りの
土地勘がまるでない。
河東が拠点とする西地区は
寿人が病院を変わるまで
ほとんど訪れた事などなかった。

時間帯を改めてもう一度
ここへ戻って来よう。
そう思い、家へ帰ると
壁にもたれかかった昴がいた。

真山「何の用だよ?しつけぇな。
俺はバスケ部には入らねぇぞ。」

昴「その話とは別件だ。
バスケをやるかやらねぇのか
決めるのはお前だ。
別に無理強いするつもりはねぇ。
俺たちと関わりたくないと
思ってる事も分かってる。
ただな、てめぇに苦しめられた人間が
俺の目の前にいる。ケジメはつけろ。
ちゃんと詫び入れて来いよ。」