昴「聞いて呆れるな。
いいか?人を殴っていい時ってのはな
何かを守る時だけなんだ。
てめぇらのやってる事はただの暴力だ。
寄ってたかって1人の人間を殴るのは
喧嘩とは言わねぇんだよ。」

川瀬「こいつは俺らを裏切ったんだぞ!
許せる訳ないだろ!!」

昴「川瀬。今すぐその手を離せ。
じゃねぇと、てめぇを今から
同じ目に遭わせるぞ。
てめぇらのやり方なんて
知ったこっちゃねぇ。
ただな、俺はダセェ事が嫌いなんだ。
スポーツマンシップだろうが何だろうが
ダセェ事をしてるお前を見過ごす訳には
いかねぇ。藤野は返してもらう。」

川瀬は藤野の胸倉を突き放すと
唾を吐き捨て立ち去って行く。

藤野「芹沢くん、ごめん。」

藤野「てめぇに謝られる筋合いはねぇ。
てめぇはただ、自分のやりたい事を
正直に言っただけじゃねぇか。
何事も続ける事は大切だ。
でも、時には断ち切る事も大切なんだ。
俺はお前のその根性を買うよ。」

立ち去る俺の背中に向かって
藤野はありがとうと言った。