春川「微力ながら、私も力になります。
2人とよく話し合いお互いを
パートナーとして迎え入れる
覚悟を持てるのか...お嬢様と
その方に十分ご説明致します。
旦那様にご迷惑はおかけしません。
ですから、お願い致します!
お二人の事は暖かく見守って
頂けないでしょうか?」

父「春川の頼みは出来る限り
聞きたいと思っているよ。
花恋が好きになった人なら尚更
応援したい。そう思う気持ちもある。
でもね、久利生ホールディングスの
三男が花恋の事を気に入っていてね。
今日はそのためにお前に来てもらった。
春川に頼みたい事がある。」

春川「私にですか?」

父「久利生ホールディングスと連絡を取り
日程の調整と会場の準備をしてくれないか?」

春川「...お嬢様にはお話されたのですか?」

父「またこちらへ
戻ってきた時に花恋には話すよ。」

春川「...かしこまりました。」

やりたくないなんて
言えなかった。

だけど、本音を言うとやりたくなかった。
お嬢様を傷付ける事を知っていながら
その役を買って出るなんて...
そんな事、叶う事ならしたくなかった。