花恋「お父様は私の宝物を 知ってるかしら?」 父「花恋の宝物?」 花恋「働いて初めてのお給料で 買ったバッグは今でも私の宝物なのよ。 私は自分の手で大切な物を 手に入れる喜びを知ってしまったの。」 父「こりゃ、参ったな。 そう言われてしまうと 何も言えないよ。」 花恋「平気よ、私は毎日 とても充実しているもの。」 お父様はふきんで口を拭くと 私の後ろに立つ春川に目を移す。 父「春川。」 春川「はい。」