隣に並んだ崎本さんと 一言も話す事なく目の前の 洋服をハサミで切り続けた。 さっきからカバンの中の 携帯が鳴りっぱなしだったけど 今は出たくない。 電話の相手は分かってる。 言われる事は分かってる。 帰ったらちゃんと謝ろう。 私たちが洋服を切り終えると 橋爪さんは奥の方から 沢山のハギレを取り出した。 橋爪「これだけあれば かなりの量が出来るよ。」