彼はそう言った

でも私は嘘だと知っているのか、

だって、本当のことを聞いたのだから

奈々「君はそう言うけどさ

私、知ってるんだ、本当の事」

彼「!?」

奈々「君が私に告白してきたけど芝居で

私の友達とすでに付き合って私を馬鹿にして

いたこととか私が好きになった時には

もう私を捨てようとしていたとか

最初から本気ではなく遊びだったとか・・・ね」

彼「な、何を言って・・・」

奈々「友達と一緒に私を弄んでさぞかし

楽しかったよね」

彼「ご、誤解だ、

俺は奈々がほんとに好きで・・・」

奈々「ほんとに好き?笑わせないで!

じゃあなんで友達を止めなかったの?

君も私がうざいと思ったからでしょ?

それがなに?誤解?好き?

そんなの信じない!」

私は今までの事を全部思い出し

怒りが抑えきれなくなっていた

フフフ、彼が笑っていた

彼「フフフ、そうだよ俺はお前なんかより

友達のほうが好きだ!

誰が好きでお前なんかと付き合うか!

お前の悲しそうな顔、面白かったぞ

全部芝居なのに、本気になりやがって

全く、こっちにはいい迷惑だったよ!」

私はこれまでにされた事への怒りが

溢れてきた

奈々「迷惑だった?・・・ふざけるなっ(小声)」

彼「は?なんて?聞こえねーんだよw」

そう嘲笑うように言った