目を見開いた。そう、「思わず」に。

やばいやばい、遅刻だ。

俺は急いでベッドから飛び出し、制服に着替えかける。

ズボンは履いてるが、ベルトは閉めずに。
シャツは着てるが、ボタンは開けっぱ。

急いで洗面台に走り込み、顔を洗う。うがいをする。

髪なんて整えてる暇はない。歯は仕方ないが液体の口内ケア用品を使うだけにした。

朝飯なんて食べてらんない。半分着ていた制服をとりあえず外出できるレベルまで着直して、靴を履いた

「急がねぇと!」

ドアを開け、部屋を飛び出たら

そこにはいつも住んでるマンションの、そう、4階から見える景色があったはずだったんだ。

「え。あ?」

外は暑かったけど
そこは知らない場所だった