私死ぬかもしれないんだよ。





こんな大事なこと今更気づいたって遅い。




⋯⋯いや、気づいてた。




ただ、ことの大きさを分かってなかった。




そう考えると涙が溢れてきた。




なんで、なんで、早く分からなかったんだろう。




なんで理解することを避け続けてたんだろう。




私はどうせ死ぬ確率の方が高いのに。




「大丈夫か?」




「え⋯⋯」




いきなり話しかけてきたと思ったら、、




あの人だった。




初めて見たな、この人の顔。




綺麗⋯⋯。





「あの⋯⋯?」




「あ、ごめんなさい!だ、大丈夫です」