あれ?





二人とも見つめあって動かない。




しかも呼び捨て⋯⋯。





「⋯⋯知り合い?」





「⋯⋯っ!あ。うん!幼なじみなの」





そうなんだ。





「沙羅。来るなら言えよ」




「雪斗がこの学校だって知らなかったんだもの」





本当に仲良さそう⋯⋯。





いいなぁ。私も雪斗くんとああやって話したいなぁ。





「あぁ、まずは席な。あそこに座って」





「あ、ありがとございます!」





私たちが席に座ったのを見届けると雪斗くんは向こうへ行ってしまった。





「ずっと思ってたんだけどなんで敬語なの?」





「⋯⋯なんでだろう⋯⋯」





私にもよくわかんない。