「俺に聞かれても」




そう言って笑った。




俺に聞くとか。自分のことなのに。




こいつ、面白いな。






⋯⋯あ、今行けるかも。





「気晴らしにもさ、これ、来てみて」





そう言って渡した入場券。





うちの文化祭はほかの学校とはひと味違うって断言出来るほど楽しい。





だから、気晴らしには丁度いいかもな。




そして、ちょっと喋って俺はバスを降りた。





それにしても可愛かった。





この胸の高鳴りが恋ってやつなんだろうな。