ここはどこだろう?

気がつくと、どこか今までと違った景色が私

を出迎えた。

私のすぐそばには泉があって、太陽の光が水

面に反射している。

あと数十センチで水に浸かってしまうところ

だった。

私は地面に手をつくと、起き上がろうと力を

入れた。

でも、足がズキズキと痛んで起き上がれない

どうやら、足を捻ったみたいだ。

空を見上げるとさっきまでお昼だったはずな

のに、もう太陽が傾き始めている。

日が暮れる前に帰れなかったらどうしよう…

…。

そう思うと、途端に心細くなる。

私を空気のように扱ったところでも、帰れな

いと思うと怖い。

いつのまにか視界が滲んで、涙が止まらなく

なっていた。