まずはすぐに済みそうな下糸を通しに行く。


「日和、ありがとう。もうちょっとでアリスのエプロン出来るからね!」


「ほんと?!よかったぁ、千永ちゃんお疲れ様。ちゃんと休憩とかとってね?水分補給はしないと、熱中症になっちゃう」


「ありがとう。日和も休まなきゃダメだよ。ずっと動きっぱなしじゃん」


「それは、責任者だもん。頑張らなきゃ」


「けど………、」


「日和ってば!!型紙これ作り直さなきゃヤバいよ!?どうするの?!」


「じゃ、千永ちゃん、私戻るねぇ」


最近、遅くまで学校で準備して、家に帰っても作業してて寝れていない。


けど、こんなのみんな同じなんだよね。


ほんと、頑張らなきゃ。


「ごめんね。すぐに作り直すから、出来てる型紙で布切ってもらっていいかな」


「ねぇ、日和。こんなんで間に合うの??」


明らかにピリピリした顔をしている。


「大丈夫だよ。まだ1週間ある。もう少し頑張ろ」


それに対して、私は明らかに弱々しい笑顔を貼り付けたような顔。