もう一度。

「きゃ~!!?」


い、今何が起こったの??


だって、私が驚かせようとしてたはずなのに。


な、なんで、立場が逆転しちゃってるの??!


「俺を驚かそうなんて、1億万年早い」


悪戯っぽく笑う皐月に、私は


「億万なんて、単位ありません~っ!!」


「ぷっ、あははははっ!突っ込む所そこかよ!」


へ?


私、また変なことした??!


「だ、だって!!本当にそんな単位無いし………。あっ、なんで私が驚かそうとしたの分かったの?」


「やっとそこ突っ込んだな」


まだ笑いが止まっていない状態で話す皐月。


「日和の足音くらい、聞き分けれるよ」


皐月、そんなこと出来るんだ………!