もう一度。

「ありがとう」


「日和、一旦荷物置いといで」


「あ、うん!」


皐月に呼ばれている名前はまぎれもなく私なんだ。


それだけで嬉しくて仕方がない。


急いで荷物を置いて、また皐月の所に戻る。


「お、日和~。いつもはもっと遅いのに。今日はやけに早いじゃん」


「そ、そんなことないよ、玲依ちゃん!」


「そうですかぁ~。なんだ早く皐月に会いたいのかと思っちゃったよ」


た、たしかに早く皐月のとこ行きたかったのは事実。


で、でも


「皐月の前で言わなくてもいいよー!」


「なんだ、図星だったんだね」


れ、玲依ちゃん!!!?