教室に上がると少し変な目で見られる。
まぁ、私の様に1人でいる人と2人っきりだと
おかしい目でみられるもんだ。
今日も授業を終え、帰る準備をする。今日は活動日ではない。下駄箱へ向かおうと廊下に出ると誰かが自分の前に来た。
「あの、ちょっと話いいですか?」
「え、あ、どうぞ」
話しかけてきたのはギャルの様なお嬢様のみたいな人だった。
「私、清宮麗華と言います。突然なんですけども琉真とは
どんな関係?」
「え、いや普通の友達で帰る道が同じで引っ越したばかりなのでこの街のいい所とか教えてもらってます。」
「ふーん。でも琉真には近ずかないでくれるかな?」
琉真は私のものだから。近ずいたら汚れるでしょ?」
何故か震えた。別に近ずきたいとは思ってはいない。
心拍数が尋常じゃないほど動いている。
「え、あ、はい。すにません…」
「まぁ謝るならいいけど、これから気をつけて」

下駄箱に行き靴を履き替える。さっきの言葉が呪文
の様に頭の中で流れる。
グラウンドの道を歩き門の近くに向かっていると
門の前に琉真の姿が見える。1人だ。
だが清宮さんには近ずくなと言われた。
私は小走りで走り門を過ぎると、
「舞原さん!」
やはりバレてしまった。
「あ、、はい。」
「そそ、言いたいことがあるんだけど、あの今度の8月に山の方で海丘夏祭りがあるんだけど一緒に行かない?」
「別にいいですよ」
「よし、じゃあ決まりだな!後タメでいいからな?」