夕飯を食べ終わり､自分の部屋へと戻る。
まだ片付けていないダンボールを片付けて勉強をする｡数学の教科書を開き今日やった内容を復習する。
難しい問題では何分か考えた。
考えている内に今日の出来事を思い出した。
あの透き通った声といい優しさ、まさに凛華の
好きなタイプだった。数学の事など忘れている時
スマホが鳴る。画面を見ると｢琉真｣と書いてある
｢明日一緒に登校しようぜ、引っ越してばかりだしこの街のいい所とか教えてやるよ^^｣
｢是非良ければ！色々教えて下さい｣
時間を見るといつの間にか0時だ。ベットに向かい
電気を消して枕元にスマホを置いて寝る。

朝になり久しぶりに誰かと待ち合わせをする｡
いつもより早起きし母には｢新しい友達｣と伝え
待ち合わせ場所に行くと既に待っていた。
｢す、すにません!!遅れました…｣
｢いや、俺が早く来ただけだよ、大丈夫！｣
一緒に登校して､学校に近くなるにつれ､同じ制服の人が多くなる｡ すると知らない男子が話しかけてきた。
｢よ！琉真、彼女でも作ったのか？ナンパしたのか?｣
｢違うよ、帰る方向が一緒で引っ越してきたばっかりらしいからこの辺の事教えてるんだよ｣
｢チェッ、なーんだしょうもねぇな｣
そんな会話をしていると周りにどんどん人が群がってくる。