一年前の事だろうか…
まだ私が高校に入学して間もない頃だった。
親が離婚し、引っ越したばかりで怯えていた。
初めて同じクラスの人は全員知らず､中学校の友達など誰もいない。昼休みになるとそれぞれ女子のグループ､男子のグループに別れ笑い話をしている｡それに対して私は1人で絵を書く。
元々絵を書く事が好きで､美術部に入るなど何度か受賞もしている。絵を書いていると周りの人なんて忘れてしまう。
1週間が経ち今日も変わらず絵を書く。
すると誰かが近ずいてくる…。
｢あの、良かったら友達にならない？1人にならずに
一緒に喋ろうよ、！｣物凄いハイテンションで話しかけて来たのは長島美穂だった。
｢えぇ、、あ、その別にいいですけど……｣
｢タメでいいよー！そんなに怯えなくてもいいんだからね！で、何処の中学校なの？｣
｢た、谷川中学校です…いや谷川中学校だよ…!｣
｢親が離婚して引っ越したの…！｣
親が離婚した理由は単なる喧嘩。言ったとうりに聞かなかったからだ。
｢ここから見える海､すごく綺麗なんだよね〜夏になると
ダイヤモンド、冬は真珠みたいだよ！｣
そんな会話をしていたら授業のチャイムが鳴り､急いで
美穂は席に戻った。