7月になって蝉が鳴き始めた。
終業式も近くなり夏休みの宿題が渡される。
私はどちらかとうとすぐに終わらせるタイプ。
終業式が終わり午前中までと言うわけで遊びに誘っている人が沢山いる。その中で私は1人で帰る。
家に帰るとメールが来ていた。琉真からだ。
「夏祭りの日浴衣でもいいよ!俺が家鳴らしに
いくよ、」
「OK!待っとく」
そう言って今日もらった宿題を一気に進める。

8月になって蒸し暑くなった。
エアコンがないと死んでしまうほどだ。
海には水遊びしている子供達が見える。
山の方には屋台の準備をしている人が見える。
そう、今日は海丘夏祭りだ。
6時頃に待ち合わせをし、叔母からもらった青と白の
海のような浴衣を着る。髪型も下ろしてイメチェン
みたいだ。
6時になり家のインターホンが鳴る。
出ると服装を整えた琉真がいた。
「山の方だから坂に気おつけろよ?」
「そんなにおっちょこちょいじゃないよ」
だが実際は坂に1番苦戦した。
やっと登りきると屋台が並んでいるのが見えた。
「なに食べる?なんでもいいぞ」
「えーと、じゃあたこ焼き食べる!」
たこ焼きを2つ買い屋台がない山の平地の所で
食べた。ここは琉真が教えめくれたオススメの場所だ。
海と街が一望できる場所。
7時30まで時間を潰して、ついに花火が打ち上げられる
琉真と私は寄り添ってまるでカップルの様に花火を
待っていた。すると
「バンッ!」と花火が打ち上げられた。
「す、凄いこんなに間近で見られるなんて…」