「じゃあ」

と言って睦月は小指を出した。

あたしも小指を絡ませて微笑みかけた。


「約束だね?」

「うん。2人だけの約束ね」

『ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのます。ゆびきった』


どうじに指を離してあたしたちは笑った。
計画を約束してる時に似ていたから。

だけど今度は誰かを殺さなくていい。
ずっとずっとそばにいる約束だから───






「あたしたちの秘密の約束だね」





と言ってあたしは笑った。