「竹内先生の隣の人、誰?」


指をさし必死に見つけようとする。


「別にどーでもいいじゃん。俺ら買い物に来たんでしょ」

そーだけど…。
なんか竹内先生ってひっかかるんだもん。

「ま、いいけど。えーと…」

どーでもいいとか言いながら背伸びをして竹内先生の隣をみようとする。


「お母さん…」





え?何いきなり?マザコン…?


睦月は開いた口がふさがらない。

「お母さんがいる」





「お母さんって遠藤のおばちゃん?」




もう声は出なくてこくりと頷いた。






なんで!?






それよりも見つかるとヤバい。





「睦月!いったん家に帰ろ」

「そ、そーだな」


人混みをかき分け逆流していくあたし達。