プリンのふたを開けて一口食べる。

久しぶりのプリンだぁ!おいしー!
不覚にもプリンに感動してしまった。

「今日こそ、ちゃんと計画に近づけるといいな」

睦月はなにもない床に寝転がりながらぽつりと呟いた。

「そうだね。」

あたしは計画を思い出して少しテンションが下がる。

「あたし、今日こそ図書館に行ってくるね」

睦月に話しかけたつもりなのに返事がしない。

「睦月?」

睦月を覗きこむと寝息をたてて眠っていた。

疲れてたんだね。


「おやすみ」

あたしは起こさないように睦月のポケットにある鍵をとって

家を出た。


「図書館に行ってくるね。」





バタン

ガチャ


ドアの閉まる音が部屋に響いた。