あたしは確信がもてないまま

家に入ることになった。

怖いよー…


「睦月先入って」

「あのなー。おばけ屋敷じゃねぇんだから」

「早く入って!」

「へいへい」

睦月が階段を登って先に開ける。

周りはお墓で不気味だぁ~…

木々が生い茂ってるし…どんよりした雰囲気。

前を見ると睦月がいなかった。

「きゃー!!!」

睦月の叫び声。怖いけど助けなきゃ!

「睦月!?どうしたの?」

慌てて開けて睦月を探す。壁からひょっこり顔を出して


「なんてう・そ。びっくりした?」

びっくりしたよ…。ほんとどうしようもないバカ。


「睦月なんか知らない!心配してあげたのに」

あたしは睦月に背を向けた。

「そーカリカリすんなって。ほら、プリン」

プリンで釣ろうとする睦月。情けないけどひっかかってしまうあたし。

もしかしなくても…
あたしは単純な性格なの?