携帯もおばあちゃんに新しくしてもらった。

何から何まで…
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

携帯に目をやると時間はもう6時半。


電車…もう出てるんじゃないかな。


「ねぇ、もう電車…」

「え?なに?

住所をみるとここらへんなんだよなー
意外に早かったな」


そうなんだ。電車で来たらもっと早かったのになー。

「あ、ここだ」





意外とあっさりに見つかって安心した。




「結構…和風だな…」

あたしたちが見てるその先には

いかにも何か出てきそうなボロボロアパートだった。


「でも家賃安いほうがおばあちゃんに迷惑かけないし!ねっ!」

あたしは一生懸命フォローする。

「なにか出たらど~する~?」

「うらめしや~」とふざけてあたしをびびらせる。


「だ、大丈夫だって…。多分…」