秘密の約束。

「ちょっとなんか買っていこっか?」

睦月はコンビニを指差した。お金、大丈夫なのかな…
なんてそんなこと聞けなくて「うん」と言った。

『いらっしゃいませ』

ピコンピコンと言うコンビニの入り口の音と共に店員が出迎えた。

「なんか欲しい?」

睦月はもうペットボトルをもっていた。

「あたしは…あったかいお茶欲しいな」

「わかった」

ペットボトルをもう一つ持ってレジに向かった。

「あ」

睦月は何かを思い出したようにレジから離れた。

どうしたんだろ?

戻ってくる睦月のその手にはゼリーとプリン。

「家に着いたら食おうな」

ってにかっと笑った。そういえば最近大好物のプリンも食べてなかった。

睦月は優しいね…

『ありがとうございました』

ピコンピコン

あたしたちは再び目的地まで歩き出した。