「高2になって、もう1ヶ月だね。」


「それ、私も朝思ってた。」


「鈴音ね、思ったんだけどそろそろ席替えだよね…」


「あー、忘れてた…」



花宮と日向だから、うまいこと私とひなたの席は、後ろ前だ。


だから、席替えされると大変困るんだよね…



「あぁー…席替えしたくないな。」


「鈴音も‼ゆめちゃんと離れるのやだ…」



ひなたはそう言って、私に抱きつく。


朝の電車でなにやってんだよ‼ってまわりから絶対思われてるよこれ。


「ひっ…ひなた…」


私はひなたの背中をトントンと叩く。