そのとき、教室の端の机をものすごい音で叩いた人が現れた。



「さっき、ギャーギャーうるせぇーんだよ‼」


クラス1のヤンキー


相野空【あいのそら】だった。



みんなビビってあまり相野くんには話しかけない。


私もあいつとは関わろうと思わない。


「ゆめちゃん。」


ひなたが怯えた目で私を見る。


「さっきから、人がおとなしく寝てたらよ。
ギャーギャーさわぎやがって。ここは動物園かよ‼」


相野くんが私に向かってそう叫ぶ。

私は腹が立って思わずこう言った。



「うっせぇーんだよ‼
確かにね、私達がうるさかったことは認めるわよ‼
でも今は休み時間なの、休み時間の意味あんたわかってんの⁉
あんたこそ、ここをどこだと思ってんの??学校だよ‼
ちょっとぐらいうるさくてもしかたねーだろ‼」



私はいつもなら絶対使わないような言葉遣いを使って


相野くん…いや。あいつに反抗した。