ハツコイ


「る、琉偉…」




驚いて固まっている柚の隣で…




「お前A組の安座間!!倉科とよく一緒に帰ってるって聞いたけど、まさか…」




キャンキャンうるせえこの男。




何で俺の名前知ってんだ?




という疑問を持ちつつも、コイツのことはとりあえず無視して、柚の元へ歩み寄る。




「柚、先生が探してた。行こう?」




「あ、うん。ありがと…」




助け舟を出し、なんとかこの男から逃れたと思ったら…




「ちょっと待て!お前ら、付き合ってんのかよ?」




名前も知らない男に、背後から問いかけられた。






「………さあ?お前の想像に任せるよ。」




そう言って、この場を後にした。








………………すごくかっこ良く決まったと思うかもしれないが…







とんでもないこと言っちゃったよ、俺!!!