この前の、柚の同級生の時もそう。




いつしか、柚の中で不安が消えれば、それでいいんだ。




芽衣のことも、きっといつしかそんな不安な気持ちはなくなるだろう。




「ね、琉偉…」



俺にぎゅっとくっついたまま、俺の名前を呼ぶ柚。




「ん?何?」



「ふふ。なんか…好きだなぁって。」




そう言って、もっとぎゅーっとしてくれる。




「俺も大好き。」




いつまでこうやって言い合うのかな。




きっと、いつまでも言い合うんだろうな。




嫉妬深い俺と柚のことだから…




毎日のように好きだって告白し合うんだ。





「ね、今度どこか旅行にでも行かない?」



「んー?それって、婚前旅行?」



「えっ………もうっ!」



「あははは!うそうそ、行こっか!」




柚以外の愛なんていらない。




この先もずっとずっと…



柚だけを見つめていたい。





そう、思った。