「それでね、私これからお店に出る準備しなくちゃならないから、篤志君、新しいストッキング買ってきてくれないかな?」

「そんなことならお安いご用ですよ!」

下ごしらえもあと少しだし、そこのコンビニに行くくらい何と言うことはない。

「篤志君ありがとうー!じゃあこれ、お金と、ストッキングの種類と売ってるお店の地図書いてあるから。」

地図?

渡された紙に目を落とす。

「このストッキングじゃないと私ダメなの。じゃあお願いねー。」

麗香さんは、ニコニコと手を振りながら厨房を足早に出ていった。

紙を開くと、歩いて15分程のドラッグストアーの場所が描かれていた。

往復30分…

まあ、いっか。

下ごしらえも直ぐ終わるし、あと"30分"くらいでヒロも来るからな。