― 7時30分 ―





『ピンポーン』


朝食の準備をしているとインターホンがなった。

壁の時計を見ればまだ7時半だ。

こんな早くに誰だろう?

でも、真希以外でこんな時間にくる人なんて、思いあたる人は一人しかいない。


「はーい!ちょっと待って下さい!」


ガスの火を消し、急いでドアを開ける。


「お待たせしま…」


ドアを開けた先にいたのは予想した人ではなく、予想外の人物過ぎて私は言葉を詰まらせた。


「お嬢様、訪問者を確認せずに開けるのは不用心でございます。」