「寝顔、可愛かったなあ。
恥じらって頬を染めた顔も。
俺に感じて漏らした可愛らしい声も。

ここまで言えば、この意味分かるよな?」


一瞬にして頭に血が上った。


「お前!ヒロに何をした!」


気付けば、雪斗の胸ぐらを力任せに掴んでいた。


「くっ…」


噛み締めた声が漏れながらも、雪斗は余裕そうにニヤリと笑う。

そんな二人を張り積めた空気が取り巻くが、それは後ろから聞こえた聞き慣れた声によって瞬時に取り払われた。


「秋庭さん!?何してるんですか!!」