雪斗が浮かべた笑みには、どこか自信のようなものが漂っていて、虚勢と思いつつも胸の奥深くに小さな靄が浮かぶ。


「どういう意味だ。」

「もう少しで、落とせる自信があると言ったら?」


落とせる自信だと…


「嘘だと想う?」

「ヒロに限ってあり得ない話だな。」

「じゃあ、その自信の理由を言おうか。
昨日のヒロさんの…」と、雪斗は焦らすように間を溜めた。