生きていくため

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目が覚めると、真っ直ぐ天井が見えた。
窓の方を見るとまだ真っ暗だった。


「俺どうなったんだっけ?」

......っ!


今までの出来事を思い出した瞬間。

真っ先に彼女を探した。


すると、彼女は俺の手を握ったまま隣で寝ていた。


そしてベットには熱が出たであろう痕跡が残っていた。


もうすっかり熱の下がった俺は

俺だけこんな所で寝てちゃダメだ。

そう思って、彼女をベットに寝かせようと思い、

ベットから降りて彼女を抱き抱えた。

すると、

はっ

彼女の頬に涙がつたったであろう跡があった。


俺のために泣いてくれたのかな。

自惚れていると言われてもいい。


俺は彼女をベットに寝かせて、
その隣に俺も寝て、
彼女をぎゅっと抱きしめた。

「嫌なことしてごめんね」

ギュッ

強く強く抱きしめた。

そしてそのまま眠りについた。