そう言ってリビングに移動した。

『あ、そうだ。さっきは薬飲んで落ち着いたけど、病院とか行かなくて大丈夫?』


「大丈夫。俺は病院が嫌いなんだ。」

『どうして?』


「...体が弱いって、自分は早く死ぬって、
嫌でも認めさせられてる気になるから。」


『…そ、っか。』

何だか、申し訳なくなった。



だけどそれよりも気になることがある。

『で、この体勢はなに?』


永「?見ての通りくつろいでるだけだよ?」

いや、私抱きしめられてるけど、

明らかに不服そうな顔をしている私を見て、

永「分かった、じゃあ離すよ。その代わりお風呂一緒に入る?笑」

!!

『やめてよ////からかわないで!』


永「ごめんごめん、冗談だよ、」

この人実は変態だ、、


今私絶対顔赤い。

私は恥ずかしくなって、逃げ出したくなった。

実は私、嫌なことや、恥ずかしい時、その場に居たくない時に、逃げる癖がある。

克服はしないとと思っているけど、これがなかなか難しい。



ということで、
私の逃げ癖はかなりの癖がついているということで、今もう既に逃げたいので、


手が緩んでるうちに、バッ
と、勢いよく走ってリビングを出た。


永「!!
まって!!」

その後を永和くんが走って追いかけてきた。
だから私ももっと走った、

だけど突然。

バタンッ

『!』

やばい。忘れてた。

すぐに後ろを振り向くと、永和くんが倒れていた。


今度は喘息ではなく意識を失っていた。

すぐに駆け寄って息を確認すると、
息はしていた。だけど、さっき抱きしめられた時よりも体がすごく熱かった。

意識がない、どうしよう。
お願い早く起きて。

そんなこと思ってもどうにもならないので、


『早く運ばなきゃ』

私は私と永和くんの寝室に永和くんを運んだ。

そしてダブルベッドの真ん中に永和くんをねかせた。

そして、すぐに氷枕と冷えピタと汗ふきタオル、お湯で濡らした体をふくようのタオル、水筒にお茶を入れたものを持ってきた。

そしてパンツ以外は全て脱がせて体を拭いて、パジャマにきがえさせた。

そして氷枕を敷いて、おでこに冷えピタを貼った。

そしてひとまず落ち着いた。

はあ、やってしまった。

私はこういう所がある、集中していることがあると、時間を忘れてしまう。何か恥ずかしいとか思ったら、何も考えられなくなって逃げてしまう。

あの時も、それで後悔したのに。


『.......ポロッ ッ―――― ......っ.........ごめんなさい...』

私の瞳から大粒の涙がこぼれた。

『体が...っ...弱いっ......て、知...っ...ってた...のに、グスッ』

『ごめん...なさいっ、』

『もう...っ...こんな...ことっ......しないから...っ.....っ...早く...目を覚ましてッ...』


そう言って私は永和くんの手を握った。

そして涙を流したままベットの横で眠ってしまった。