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食べ終わると、

永和さんは急に真剣な顔になって私を見た。

『どうしました?』


永「父から聞いてると思うけど、」

!!

私はもしかしてと思い、


大きく深呼吸をして、、、、

『子作りのことですか?』

と聞いた。


永「、あ、ああ、そのことだよ。」

『どうしました?』

なんて言われるんだろう。
今すぐ作ろうとか君に拒否権はないとか言われるんだろうか。

でも、永和さんの口から放たれた言葉は、
私の心配などとは全く違う言葉だった。

永「その事について、俺は君の意見を尊重したいと思ってる」


『え?』

考えるより先に声が出た。


永「君はどう思ってる?」

そう言う永和さんの真剣な瞳が、私を捕らえて離さない。

......

正直に言っていいのかな。、

永「正直に言って?」

永和さんも私の考えてることが全部お見通しみたい。
本当に親子なんだな。

『はい、私は正直、ここまで私の欲しいものを与えてもらったので、子作りはやるって思ってます。
だけど、、、好きになってからじゃダメですか?
そういうこと、するの』


永「え?」


『ま、まだ、お互いよく知らないじゃないですか、

私はお互いまだ全然知らない状態でそういうことをするのは、嫌なんです。

だから、これから生活を一緒にしてそれでお互いをよく知って、好きになれたら、
そういうことをしません、か?』


私は私の意見を精一杯伝えた。



永「正直に言ってくれてありがとう。、

良いよ。それでいいと思う。
俺もそう思ってた。

じゃあ、これから一緒に生活して行って、お互いがお互いを好きになったとしたら
そういうことをしよう。

だけど、タイムリミットは、君の高校3年間だ。
3年間の間にもし君が俺のことを好きになれなかったとしたら、
君が俺のことを好きじゃなくても無理矢理でも俺は君を抱くよ。
3年以上は、父がとても許してくれないと思うからね。それでもいい?」


普通はこんなこと言われたら、
簡単にははいって言えないと思う。だけど私は意外とあっさりと頷けた。

『はい、分かりました。』


それは多分、この人の笑顔がとても優しいから、自分はこの人のことを好きになりたいと思ったからだと思う。



『私はあなたに一生尽くすと誓ったんです。
私はあなたのことを多分好きになります!』


言ってしまった、


永「!!、分かったよ。あはは、こんなことを直球で言われたのは初めてだよ。笑
ありがとう。じゃあこれから少し恋人らしく過ごしてみる?」


『え?』


「お互いが好きになるために少し恋人らしく過ごした方がいいと思って。」


ああ、そういうこと。

『分かりました。 良いですよ』


永「じゃあ決まり!そうだ俺は今年高二だから君の1個上だよ。でも敬語は使わないで。」


『そうだったんですか。、わかった。敬語は使わないようにするね。』


永「それと呼び方決めよう。俺君のことなつって読んでいい?」

『あ、うん!好きに呼んで。永和さんのことはなんて呼べばいいかな?』

永「うーん、なんでもいいけど、」

『分かった。じゃあ今まで通り永和さんって呼ぶね。』

永「うん。分かった。ちょっとリビングでゆっくりしない?」


『良いよ。』