傷を負った少女

前から、男の子が走って来た。

海斗に似ているし、兄ちゃんって言ったから……

「夏衣!どうしたんだよ」

やっぱり。

「おつかい頼まれた」

「おつっ……ハア……」

「夏美姉ちゃん、僕のこと、覚えてない?」

少し遠慮がちに聞いてきた。

「……」

『夏衣がさ~……夏美姉ちゃん夏美姉ちゃんってうるさいんだわ……』

「……っ!」

『可愛いじゃん!今日行くよ!』

夏衣って……