傷を負った少女

ーーギュッ

「……っ!夏美?」

「助けてっ……海斗っ……」

「……っ!」

海斗は、息を呑んだ。

「なにがあったんだ?」

「私っ……このままだとっ……殺されるっ……」

「えっ?」

私は、あのことを言った。

「顔見たか!?」

首を横に振った。

「そうか……声、聞いたことある?」

声は……

「分からないっ……」

「分からない?」