傷を負った少女

「そうなんだ」

どうして私の名前……

覚えてないことも……

「ねえ、海斗お兄ちゃん」

「海斗でいいよ」

「う、ん……海斗くんは、なにか知ってるの?」

「えっ……」

「私……なんで体がおっきいのか分からないの……あの道も、なんで車通ってるのか分からないし……」

知ってるのなら、教えてほしい。

「教えてください」

「……知らない方がいい」

そう呟いた。