そんなことが……

「夏美がいなくなったから、あたし達に穴が開いたような感じになったんだ。あたし達は、五人で一人だから」

「五人で一人……?」

優希ちゃんは、優しい笑顔で頷いた。

「だから、夏美はあたし達にとって、身体の一部みたいに大切なんだよ」

「優希ちゃん……」

「じゃあ、明日も学校だから、寝ようか」

「うん。おやすみなさい」

「おやすみ」

目を閉じて私は、すぐに眠りに落ちた。